コンクリート杭
一般的に永続性のある境界標として最も多く使用されております。コンクリート杭は数種類あり、杭の種類によって杭の中央や角、へりなどが境界点となります。
石杭(いしぐい)
御影石(みかげいし)や花崗岩(かこうがん)などでできた境界杭で見た目にも美しく、堅く最も優れた永続性があります。
中心にくぼみがある石杭はくぼみが境界点となるケースが多く見受けられます。
プラスチック杭
加工が容易なため、様々な形状のものがあります。
軽量で容易に設置することが可能ですが、コンクリート杭や石杭のうような永続性はありません。
金属標・金属プレート
真鍮(しんちゅう)、ステンレスまたはアルミ等で作られたプレート状の標識でアンカーピンを設置することで堅牢に設置することができましが、基本的には貼り付けてあるケースが多くございます。矢印の金属プレートは矢印の先端が境界点となります。
金属鋲(きんぞくびょう)
金属製の境界標でコンクリートやブロックの側壁などにドリルで穴をあけ、金属鋲を打ち込み固定します。道路内の金属鋲は色が見えにくいケースがあります。
木杭(ぼっくい)
サイズは様々ですが1~2年程度で腐食するため耐久性に欠けます。
一般的には仮杭または逃げ杭として使用されるケースが多くみられます。
上記のように様々な境界杭が存在します。
境界杭の種類や設置されている場所、施工の方法などによって経年劣化や損傷、紛失などが起きているケースも多くみられます。
不明な箇所がある場合には、売主様にて境界杭の復元または測量等を実施後、お引渡しいただくことが不動産売買の基本となります(売主による境界明示義務)
※境界杭の復元で済むか、確定測量が必要となるのかは土地家屋調査士の判断が必要となり、その費用は大幅に変動いたします。
また、境界杭の復元本数などにより費用は違ってまいります。