不動産直接買い取りと仲介の違い
不動産のご売却を不動産会社に依頼して、買主様を探してもらう方法です。
依頼を受けた不動産会社は、ホームページや総合ポータルサイト(SUUMO,アットホームなど)に物件情報を掲載し、買主様を募集します。
その際、ご売却価格は不動産会社が直接買い取りをされる価格よりも高くはなりますので、少しでも高く売りたいとお考えの売主様はこの方法がおすすめです。
しかし、買主様が一般個人の方となるケースが多いため、お取引後に想定外の「問題」や「トラブル」となってしまう可能性なども考慮しなければなりません。
現在、不動産売買の最先端では、ご購入者(買主)様が一般個人の方の場合、買主様側の保護・保全を求められることが強い傾向にあります。
基本的な考え方として、ご売却して終わり(売りっ放し)となる売主様側よりも不動産を買って、これから長くお住まいになる買主様側、これから所有されていく消費者のポジションを保護しなければならないというスタンスが優先されます。
※過去には瑕疵担保責任と言われていた契約条項が2020年4月の民法改正により「契約不適合責任」改定されています。
不動産業者の「買い取り」とは、不動産会社に不動産を買い取ってもらうことですが、こちらには2つのパターンがあります。
①仲介業者へご売却を依頼し、不動産仲介業者を通じて別の不動産会社に買い取ってもらうケース。
②不動産仲介業者を通さずに直接不動産会社に買い取ってもらうケース。
上記①と②とでは同様の不動産の「買い取り」と言えども大きな差異が生じます。
①の場合は、買主が不動産会社であることに違いは無いものの、「仲介する不動産業者」が介入するため、仲介手数料のご負担が生じます。
また、ご売却先が不動産会社(事業者)となるにもかかわらず、商談のプロセスでい相手との直接交渉は出来ず、その全てを仲介業者に一任しなければなりません。
②の場合は、余計な費用「仲介手数料」が発生せず、相手方との直接交渉も可能です。
不動産買い取り5つのメリット
メリット01 早めの現金化が可能!
ご売却に時間がかかりやすい仲介と違い、不動産会社による買い取りの場合は条件が整えば数日での現金化も可能です。
買主様を探す期間も必要ありませんし、買主様を探している間の仲介業者とのやり取りや、現在売主様がお住まいの場合は
買主様がお決まりになるまで、仲介業者が買主様をご案内される際にその都度ご自宅で待機していただく、急な案内等の場
合にもご対応いただくとういうような煩わしさもありません。
メリット02 周囲に知られずご売却が可能!
不動産業者の仲介で買主様を探す場合、チラシやインターネットに情報を広告掲載し、募集をかけるので、知人や周囲の人に
知られてしまう可能性があります。
また、様々な買主様を何度もご案内するため、近隣周囲の方々には知られてしまう可能性は高くなります。
直接買い取りの場合は、基本的には一度の内覧等で終わるので、その必要がありません。その為、周囲に知られることなく不
動産のご売却が可能となります。
その上、仲介の場合と違い、購入希望者(買主様)がお部屋を何度もご見学に来ることもないので、プライバシーを守ること
ができます。
メリット03 買主が不動産業者となる様にとってリスクの高い「契約不適合責任」を免除される!
個人消費者が買主様である仲介の場合「契約不適合責任」などのリスクを売主様は負わなければなりません。
しかし、買い取りの場合は買主が不動産業者であるため、契約不適合責任を負う必要はありません。
※契約不適合責任とは、売買契約後に引き渡された売買の目的物が、買主に不利益となる又は告知のミスなどにより、契約の内容
に適合しない場合に、売主が買主に対して負うこととなる責任。
引き渡した目的物が買主にとっての不利益または契約に適合しない場合には、引渡した者(売主)に改善履行の追完、代金の減額
請求等の責任が生じることとなります。
この生じる責任が契約不適合責任となります。場合によっては裁判まで発展するケースもございます。
メリット04 面倒な片付けや手続きも不要!
不動産買い取りの多くの場合、不動産業者が買い取り後にリフォーム工事等を行い、再販売いたします。
そのため、リフォーム費用を支払う必要は無く、不要な家具や家電も片づける必要はありません。
また、現在住宅ローンが残っている場合にもお借入れされている金融機関へご連絡を入れるだけで、その他は代行して手続きを
行うので、煩わしい手続きから解放されます。
※残置物がある場合には、その処分費が売買価格から差し引かれることもあるので、予めご相談ください。
メリット05 直接不動産業者買い取りの場合、仲介手数料は不要
仲介業者が介入せず、直接買い取り業者とお取引する場合は、仲介手数料は発生いたしません。
また、買い取り業者と直接の交渉、やり取りが可能ですので、お互いに歩み寄った交渉も可能となり、売主様、買い取り業者とも
に仲介手数料が発生しないため、その分高く売主様へお支払いすることも可能となります。